2021年発売予定のGalaxySシリーズS21についての話
S21はNote20シリーズ同様にToFカメラを搭載しない予定とのこと。
S20ultraにはToFカメラは搭載されていたが、Note20ultraではToFカメラがレーザーAFに置き換わっている。
そこには一体どういう背景があるんだ
どうしてそうなった?
1.Appleによる独占契約
現在のToF技術ではソニー製のものが高く評価されており、AppleのiPhoneにも採用されている。
これに比べてSamsungの持つ技術は劣っており、Apple同様にソニー技術を利用したいところだった。
しかし、Appleとソニーはこれに関して独占契約を結んでおり、Samsungの入る余地はなかった。
2.使用頻度の低さ
主には被写体や対象物との距離を測ることに使用されているToFカメラだが、それ以外の利用用途があまりないのが実際のところ。
そもそもToFカメラって何に使ってる?
ToFカメラは被写体に対して照射した光の反射を計測して、被写体との距離を正確に把握することができるセンサーのこと。
スマホ以外の使用用途としては3Dスキャナーや人、物の距離感を測るために使われる。
まとめ
ToFはなくてもよい!?
ToFカメラを廃止することを決断したSamsung。
元はといえば一眼レフのようなボケみのある写真・映像を疑似的に実現するために搭載されたもの。
スマホに一眼レフカメラのような大きなセンサーは詰めないため、別の技術で一眼レフのボケ感を再現することを考えて搭載したのがToFなわけだ。
だから、代わりのものがあればToFでなくてもよいというわけ。
ToFありなしでの画像比較
Note10(ToFあり)、Note20(ToFなし)のPRサイトにてそれぞれの撮影された背景のボケ感を確認できるが、実際ほとんど差がない。
(引用:https://www.galaxymobile.jp/)
ToFがあるはずのNote10に関しては若干髪の毛の部分の境界があいまいになってしまっていて正確性に欠ける。(ここら辺がソニーセンサーを適用できない辛いところなのだろう。)
もちろんPRサイトに上がっているイメージの比較なので実際に撮れる写真での比較ではまた違った印象になるかもしれません。
ToFのないNote20でもこれだけ綺麗にボケ感を出せるのは、ソフトウェアとイメージセンサーによって実現しているとのこと。
今後Samsungが開発するこの技術がブラッシュアップされたら、ToFカメラが搭載されないことが当たり前になることもそう遠くないかも。
ToFはiPhoneの専売特許になるかもな